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腰部脊柱管狭窄症について(最近のニュースで感じること)

院長ブログ 腰の痛み

腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)について、最近のニュースで感じること

こんにちは、植田リアライメント治療院 院長の齋藤淳一です。

今朝のニュースで、兵庫県のとある病院で、腰の手術を受けた女性が寝たきりになってしまったという裁判で、執刀医らに約8900万円の賠償を命じる判決が言い渡されたと話題になっていますね。

手術を受けたのは70代の女性で、疾患名は腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)との事でした。

腰部脊柱管狭窄症とはどんな疾患なのかを簡単に説明していきます。

腰部脊柱管狭窄症とは、簡単に説明すると、腰の骨の中には、神経が通る「トンネル(脊柱管)」があり、このトンネルが年をとることでだんだん狭くなり、神経が圧迫されて症状が出るという疾患です。

主な症状は、

〇歩いていると足がしびれたり、痛くなったりするが、少し休んだり前かがみになると楽になる(これを「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」といいます)

〇足のしびれや力が入りにくい感じ

〇腰の痛み

〇(重症の場合)おしっこが出にくくなることもあります などが挙げられます。

原因としては、 年をとると、腰の骨やクッション(椎間板)がすり減ったり、骨の回りの靭帯(じんたい)が分厚くなったりして、 神経の通り道が狭くなります。

これで神経が押されて、足や腰に症状が出ると考えられています。

今回、被害にあわれた女性は、大変にお気の毒な事で、このような事は二度と繰り返されてはならないと思います。

そもそも、本当に手術が必要であったのかも疑問が残ります。

和歌山県立医科大学の山田宏教授が2013年から2015年の間に行った研究によると、腰部脊柱管狭窄症は、自然軽快する例が実際に多く、必ずしも進行性で手術が必要な疾患ではなく、自然治癒も期待できる良性疾患であると示唆されています。

https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-25462305/25462305seika.pdf

実際、当院に来院されている患者様の中にも、整形外科で「脊柱管狭窄症」と診断されたが、当院で施術を続ける中で足のシビレなどの症状が良くなり、日常生活に支障なく復帰されている患者様がいらっしゃいます。

中には、実際に手術が必要な方もいらっしゃるため、今回のニュースを見て手術のリスクばかりが取り沙汰されるのも問題だと思います。

広い視野を持って、腰部脊柱管狭窄症の治療は考える必要があると感じました。

腰痛や、足のシビレにお悩みの方は、一度当院にご相談ください!

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